Saturday, September 30, 2006

橋のない川

昔、私が中学生の頃、”橋のない川”という映画があった。


まさに、部落民を扱った映画。
当時は、私の住んでいた町の周辺にも部落民はあったようだ。
しかし、そんなことを知らない我々は、あらためて部落問題を突きつけられてびっくり。


私がその問題を親に聞くと、指を口に当てて、
「シーッ」、と言う。


より詳しく聞くと、やれ、気がふれた子が多いとか、畸形が多い部落とか、そんな話ばかり。
結婚するときには部落民かどうかは必ず調べるとか。

私が、部落民はどうして部落民になったのかと、歴史的背景など、説明できる人は一人もいなかった。


だから、私は調べた。
歴史的に言うと、徳川時代の差別階級の最下層。
士農工商のうち、武士が一番偉く、次が農民。
当時の大半が農民。農民をベースに作った社会。
しかし、その農民も生活は貧しい。
厳しい年貢取立てに娘や子供を売らなければ食べていけない時代。


百姓一揆がいつ起こっても仕方がない有様。
そんな時、自分達の下に、人非人、エタといっ人間扱いされていない人種がいることで、自分達はまだましだと、思わせたのである。


その人非人は、関が原の戦いで徳川に反旗を翻した連中、あるいは、百姓一揆を起こした家族、など。


徳川時代が終わり150年が経過しても、一度押された烙印はなかなか消えない。


今日の新聞で、全国の被差別部落地名総鑑をおさめた、フロッピーが発見されたということが報道された。


大阪市内の信用調査会社に保管されていたという。
結婚の身元調査などに使われた可能性が高いという。


この情報が、インターネットで流れてしまったら、それこそ多くの人の不幸がまたまた、始まってしまう。


インターネットの時代、新たな危機が始まりつつある。


こころして、情報管理はしなければならない。


単に、営利に走ってもらいたくはない。

邪推門

邪推門

今日の新聞に出ていたテレビ朝日の59歳の編成制作局チーフプロデューサーの話。
番組制作に絡み、架空の外注費を計上し、3年間で1億3700万円の所得隠しが発覚した。


こんな男は実はどこの会社にもいる。


俗に言う”癖のある男”。


私は、元勤務していたところで、二人いた。
二人とも、喧嘩っ早い。
ところが、内心は臆病者。
臆病ゆえに、声で脅し、狡猾にわなを仕掛ける。
一旦、自分の隠し事を暴く人間が出たら、徹底的にその人間の追い落としを図る。


一人の人間は、会社から接待の名目で現金を持ち出す。当時、中国から多数のお客が来ていたから、その接待には多額のお金が必要だったのであろう。
社内で一時に、700万円の多額の現金をカバンに詰めていた。
その使途は不明。すべて、中国事情としてウヤムヤにしていた。


そのことで、一度私が疑惑の言葉を社内で発したところ、会社に来なくなった。
驚くことに、ホテルニューオータニに宿泊していたのだ。
その上司である部長はことの重大性は知りつつも、立場の弱い私に謝罪を要求してきた。
私は、頑として断った。誰の目から見ても変な実態。経理はそのことを指摘するも、猫の首にだれも鈴をつけないのである。


その時は、結局、部長が謝って、ことを内々に納めたのである。
当時、若かった私は、徹底抗戦をした。でも、結局その癖のある男に押し切られた。しかし、それから5年後、その男は罠にはめられ、失脚してしまう。哀れな最後であった。


もう一人の男は、さらに悪人。狡猾である。
表向きは、さも改革派。権力に対して闘う姿勢を示す。初めは、とかっこよく見える。しかし、裏では、ドロドロゲーム。特にこの男のメインステージは夜。
もともと酒好きの彼は、うってつけの夜の仕事。
厳しく、人の弱みに付け込み、脅し、最後は握手。
万が一、反旗を翻そうものなら、人前で大声で罵倒する。


会社内で大声で騒ぐやつには、誰も近づこうとしない。当然、いさめることなどしない。人を自分の傘下に入れることにのみ知恵を使う。
会社の金も使い放題。上司がいさめようものなら、上司すらも脅す。


大企業の弱さは、評判が落ちるということ。
すなわち、社内の事情を暴露するといったら、もう大変。
また、みんな紳士ゆえ、紳士的ディスカッションには何の問題もないが、喧嘩スタイルでやってくる人間には弱い。


どこにもいるワル。


しかし、そんなワルも時間が経つと罠が仕掛けれれて、いつの間にお縄になる。


可哀想な末路をたどる。これが世の慣わし。


 

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