中国の輸出枠削減で世界の供給が逼迫するなか、レアアース(希土類)価格が高騰している。レアアースはディスクドライブや風力タービン、「スマート爆弾」と呼ばれる米国の精密誘導兵器の製造などに利用される。
レアアース価格の調査会社メタル・ページズ(ロンドン)によると、半導体の研磨に利用される酸化セリウムの価格は過去半年間に7倍に高騰。
他のレアアースも2倍以上に上昇している。
世界のレアアース生産の9割以上を占める中国の動きは、米議員のほか日本やドイツの当局者の批判を浴びている。
中国は7月に7-12月(下期)の輸出枠を72%削減した。
業界関係者によると、同国は輸出をさらに制限している。
この高騰まで中国は狙ったものではないだろう。
結果的にこうなったのだ。
しかし、もっと大事なことがある。
日本たたきで取ったこの措置は、世界中に波紋をお越してしまった。
特にアメリカに対して。
アメリカは本気で起こってくるだろう。
中国に対する揺さぶりは、直接的にやってくるだろう。
中国の最も弱い点について。
すなわち、民主化である。
また、人道問題である。
これは、別に経済摩擦ではない。
しかし、これが最大の武器になることをアメリカは知っている。
日本も、しばらくは中国渡航を控えろと言うべきだ。
身の安全が保証されるまで。